
「なんかあの人、気になる…」「どうしても忘れられない」
そんな不思議な感覚を作る心理テクニックのひとつに「距離を詰めたり、離したりする方法」があります。
これは心理学的に「心理的距離」と呼ばれ、人間関係を意図的にコントロールするために使われる手法です。
今回は、その理由や使い方、注意点までわかりやすく解説します。
■ そもそも「距離」で心が動く理由
私たちは「近い存在」に安心し、「遠い存在」に不安や警戒を感じる傾向があります。
これは動物的な本能でもあり、人との物理的距離が心の距離感に直結しているからです。
- 近づく ⇒ 安心感・親しみ・仲間意識
- 離れる ⇒ 不安感・警戒心・孤立感
つまり、距離を近づければ仲良くなれるし、離れれば「失いたくない」と思うのです。

■ 距離を詰めたり離したりする心理効果
① まずは近づいて「安心」を作る
いきなり距離を詰めても人は警戒します。
まずは親しみやすい態度で、適度に距離を近づけ「この人は安全」と感じてもらいましょう。
✔ 軽い雑談
✔ 共通の趣味の話
✔ ニコニコした態度
これで安心感を持たせます。
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② 一度離れて「不安」を生む
安心したあと、急に連絡を減らしたり、少しそっけなくしたりします。
そうすると「なんで急に…?」と相手は考え始め、あなたの存在を強く意識するようになります。
✔ LINEの返信を遅らせる
✔ 少し距離を置いた行動
✔ 会話の頻度を減らす
この「不安」が、相手の頭の中をあなたでいっぱいにするのです。
③ 再び近づいて「安心&印象UP」
そしてまた近づくと、相手はホッとして「やっぱりこの人、いいな」と好印象を持ちます。
この繰り返しで、安心と不安が交互にやってきて、あなたが「気になる存在」として記憶に残るようになります。
■ どんな場面で使える?
- 恋愛の駆け引き
気になる異性に「なんか気になる…」と意識させたい時 - ビジネスの交渉
最初に近づいて信頼を得て、少し距離を置くことで「手放したくない存在」に - 友人関係のバランス調整
仲良くなりすぎて重くなる前に、少し距離を取ることで適度な距離感をキープ
■ 注意:やりすぎると嫌われる
このテクニックは非常に強力ですが、やりすぎると逆効果です。
✔ 「計算高い」「小賢しい」と思われる
✔ 相手が疲れて離れる
✔ 信頼を失う
相手の反応をしっかり見て、あくまで 自然な範囲 で使いましょう。
■ まとめ:距離感を楽しむ余裕が大事
距離を詰めたり離したりすることで、
「安心」と「不安」を交互に与え、あなたの存在を忘れられないものにすることができます。
でも、最も大切なのは あなた自身が楽しむこと。
駆け引きばかり考えると、あなた自身も疲れてしまいます。
自然なコミュニケーションの中で「たまには距離感も意識してみよう」くらいの軽い気持ちで使ってみてくださいね。
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