
■夜、眠れない原因が「人」だった?

ベッドに入ってもなかなか眠れない。
ようやく目を閉じても、頭の中で何度もリピートされるのは──
「あの時、こう言えばよかった…」
「なんであんな言い方されたんだろう」
「明日も顔を合わせなきゃいけない…」
そう、人間関係のトラブルです。
不安や怒り、後悔。
人とのやりとりで心がザワつくと、眠りが一気に遠のいてしまうことがあります。
でも、なぜ「人との関係」は、これほどまでに私たちの睡眠に影響を与えるのでしょうか?
■理由①:脳が「危険だ」と判断している
私たちの脳は、本能的に“人間関係のトラブル”を「命の危機」として認識する傾向があります。
心理学的には、社会的排除は生存リスクと結びついているのです。
古代から人は「集団で生きる」ことを前提にしてきました。
だからこそ、仲間はずれや争いごとは、脳にとって非常にストレスフルな出来事。
トラブルの相手を思い出すだけで、脳は“警戒モード(交感神経優位)”に入り、眠るどころではなくなってしまいます。
■理由②:自律神経が“切り替わらない”
通常、夜になると副交感神経が働いてリラックスモードに入ります。
でも、人間関係でストレスを感じていると、そのスイッチがうまく切り替わりません。
心拍は速く、呼吸は浅く、筋肉はこわばったまま。
まるで、ずっと戦いの準備をしているかのように、体が眠る準備をしてくれないのです。
■理由③:「反すう思考」が止まらない
さらに、人間関係のストレスでは「反すう思考(ぐるぐる思考)」が起きやすいのも特徴です。
・もっと言い返せばよかった
・自分が悪かったのかな
・明日はどう接したらいいんだろう
こうした“同じ考え”が何度も何度も頭に浮かび、それが眠れない原因に。
この反すう思考は、感情の整理がうまくできていない時に起こりやすく、放っておくと不眠→日中の不調→さらなるストレスという悪循環につながります。
■解決策①:「脳に安心」を与える
解決のカギは、“安心感”を取り戻すことです。
人間関係の不安は、外的要因なのでコントロールが難しい。
だからこそ、「自分の内側」から安心を生み出すことが大切です。
たとえば:
- ゆっくり深呼吸する
- 寝る前に好きな香りを嗅ぐ(ラベンダーなど)
- 「大丈夫」「もう終わった」と自分に声をかける
こうした小さな行動でも、脳と体に“安心していいんだよ”というサインを送ることができます。
■解決策②:言語化する
モヤモヤした感情は、言葉にするだけで軽くなることがあります。
- 手帳やスマホに気持ちを書き出す
- 信頼できる人に少し話してみる
- 自分宛てに手紙を書く
気持ちを「見える化」することで、頭の中の混乱が整理され、自律神経も落ち着きやすくなります。
■まとめ:眠れないのは「弱さ」ではない
人間関係で眠れなくなるのは、あなたが弱いからでも、気にしすぎだからでもありません。
それだけ、人との関係を大切にしている証拠でもあるのです。
大事なのは、自分の心に気づき、少しずつケアしてあげること。
夜、眠れないときこそ──
まずは「自分にやさしく」してみてくださいね。
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📝次回の記事(予告)
▶️【ストレスの6割以上は人間関係が原因!?】
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