【心理学】夫婦仲が良いと風邪をひきにくいって本当?

健康

「最近、夫婦仲が良くなってから風邪をひかなくなった気がする」
そんな声を聞いたことはありませんか?

実はこれ、あながち気のせいではないんです。心理学や生理学の研究からも、夫婦関係の質が健康状態、特に免疫機能に大きく関わっていることがわかっています。

今回は、「夫婦仲が良いと風邪をひきにくくなる理由」について、心理学の視点から解説していきます。


夫婦仲と免疫の意外な関係

アメリカのカーネギーメロン大学が行った研究によると、夫婦関係が良好な人ほど、風邪やインフルエンザにかかりにくいという結果が出ています。逆に、夫婦げんかが多いカップルでは、同じウイルスを投与しても症状が重く出やすいことが報告されています。

つまり、人間関係の“質”が、風邪のかかりやすさや回復の早さに影響を与えるのです。


なぜ夫婦仲が健康に影響するの?

この理由には、心理的な安心感ホルモンの働きが関係しています。

理由①:ストレスホルモン「コルチゾール」の抑制

仲が良い夫婦関係は、日常的なストレスを軽減してくれます。
ストレスを感じると、体内では「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。このホルモンは短期的には体を守る働きがありますが、長期間高い状態が続くと免疫力を低下させることが知られています。

夫婦仲が良い人は、安心感によってこのコルチゾールの分泌が抑えられ、風邪や病気に強い身体を保ちやすいのです。

理由②:愛情ホルモン「オキシトシン」の分泌

スキンシップや会話など、パートナーとのポジティブな交流によって分泌されるのが「オキシトシン」。
このホルモンは別名“愛情ホルモン”とも呼ばれ、心の安定・ストレスの軽減・血圧の安定など、多くの健康効果があることがわかっています。

仲の良い夫婦ほどこのホルモンが分泌されやすく、結果として風邪の予防にもつながるわけです。


一方で、仲が悪いとどうなる?

夫婦仲が悪いと、日常的に口論や無視、緊張が続く状態になります。これが慢性的なストレス状態をつくり、自律神経やホルモンバランスが乱れ、免疫力も低下してしまいます。

また、アメリカの別の研究では、仲が悪い夫婦は皮膚の傷の治癒が遅いというデータもあります。これは、ストレスによって炎症を抑える力が弱まるからです。


今日からできる「夫婦仲×健康」習慣

では、どうすれば健康につながる夫婦関係を築けるのでしょうか?
ポイントは“小さなコミュニケーション”です。

  • 朝晩の「おはよう」「おやすみ」を欠かさない
  • 食事中はスマホを見ず、顔を見て話す
  • 「ありがとう」を積極的に伝える
  • スキンシップ(軽いタッチ、手をつなぐなど)を増やす
  • 一緒に笑う時間を意識してつくる

どれも難しいことではありませんが、これを毎日続けることが健康の秘訣なんです。


まとめ:夫婦仲は“最強の健康法”かもしれない

夫婦関係というのは、単なる「生活のパートナーシップ」にとどまりません。体の調子・心の安定・病気への抵抗力までも左右する、まさに「健康を支える土台」と言えるでしょう。

もし最近体調を崩しやすいと感じているなら、サプリよりもまずパートナーとの時間を見直してみてはいかがでしょうか?

心と体は、つながっています。
そして“人と人の心”が、それを整えてくれるのです。


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📌次回のテーマ:「“ありがとう”が健康に与える驚きの効果」

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